短い弔辞(令和2年10月1日号)
「広報ふっさ10月1日号」に掲載した市長の全力投球です。
最近は新型コロナの影響で家族葬が増えていますが、仕事柄、葬儀への御案内をいただくことは多く、公私合わせると1年間で70回位はあるでしょうか。
弔辞を読ませていただくことも多く、市長として市の発展に寄与された大先輩への弔辞、私個人が思い出深くお世話になった方々への弔辞、どうしても感情移入して長くなってしまいます。
その様な折、見事な、そして心のこもった「短い弔辞」に出会うことができました。
それはある家族葬の席で、小学校低学年位のお孫さんがおじいさんに送った弔辞でした。彼はまず、祭壇の前に進んで合掌し、上着を脱ぐと、きちんとたたんでからネクタイを外しました。そして、たどたどしい手つきで一生懸命にネクタイを結び直し、再び上着を着ると遺影に話しかけました。
「おじいちゃん、大丈夫だよ。おじいちゃんに教わったネクタイの結び方、できるようになったからね。安心して天国に行ってね。いろいろ教えてくれてありがとう。」
たったこれだけの言葉で、二人の仲、そして想いが一瞬にして伝わってきました。
想いを伝えるには多くを語ることも、言葉を飾ることも必要はないのだということに気づかされました。
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