福生の昔話(むかしばなし)
神明社(しんめいしゃ:福生1081)の近くにある小さなお堂(どう)に三体のお地蔵様(じぞうさま)があります。まん中の小さなお地蔵様には、何まいもの前かけやきものがかけられています。
このお地蔵様は「おその」と呼ばれています。おそのさんは幕末の福生長沢(ふっさながさわ:今の神明社のあたり)に生まれ、村山(現在の東村山市、武蔵(むさし)村山市あたり)にお嫁(よめ)にいきましたが、おもい病気(びょうき)にかかっていまい福生に帰って来ました。「私がしんだら、おそうしきなどしないで地蔵にまつってほしい。きっとみんなの病気をなおしてあげる」と言いのこしてなくなったおそのさん。この言いつけをまもりお地蔵様をたてましたが、それがいつしか「おその地蔵」と呼ばれるようになりました。
このお地蔵様は、子どもの病気に効きめがあるとゆうめいで、いまでも多くの人がお参りに来ています。
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