親と子(平成20年12月1日号)
「広報ふっさ12月1日号」に掲載した市長随想「全力投球」です。
執務室から見える玉川上水沿いの木々も色づきを増し、富士のくっきりとした白い姿に冬の訪れを感じています。
先日、福生多摩幼稚園の園児26名が勤労感謝の日にちなみ、市長室を訪問してくれました。皆さん本当に可愛くて、礼儀正しく、迎えた私の方が子どもたちから元気を分けてもらったような気がいたしました。
今の親御さんは子どもをほめて育てると聞いています。だからこの園児たちのようにのびやかに育っているのだなと妙に納得いたしました。
ふと、私の子ども時代を思い出しました。私が子どもの頃は、家業が忙しく、あまり両親に遊んでもらった記憶がありません。仕事場に顔を見せれば、何かしら叱られていたような気がいたします。
今でも両親が健在ならば、同じように叱られているでしょう。「勝手にそんな責任のある立場になって」と母が言い、その後ろで父が黙って笑っているのが目に見えるようです。
いずれにしても、孝行したい時に親はなしです。
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