CV-22オスプレイの地上待機及び飛行再開等について

 

ページ番号1016754  更新日 令和4年10月11日 印刷 

防衛省(北関東防衛局)から情報提供がありましたので、お知らせします。

北関東防衛局からの情報提供内容

令和4年9月15日付け情報

福生市から北関東防衛局に行った質問に対する情報提供

8月18日、19日及び24日付けの北関東防衛局からの情報提供に関する質問

2017年以降4件発生している安全上の事象の発生状況等の詳細について
・米側からの説明によれば、CV-22に係るクラッチを原因とする特有の現象は、2017年以降4回発生していますが、いずれも日本国内で発生したものではありません。その上で、更なる詳細について、お知らせできる情報が得られましたら、適切に情報提供いたします。

令和3年に国内で発生した山形空港、仙台空港、館山航空基地への予防着陸等との関連について
・米側からの説明によれば、CV-22に係るクラッチを原因とする特有の現象は、2017年以降4回発生していますが、いずれも日本国内で発生したものではありません。

今回の地上待機措置と6月の横浜ノースドック着陸との関連及び機体の入替えの有無について
・米側からは、「メンテナンスの一環として機体のローテーションが行われる場合があります。他方、今回の一時地上待機措置と、定期的な機体のローテーションは関係ありません。」との情報を得ています。

CV-22オスプレイの安全性に係る国の評価について
・オスプレイの安全性については、米国政府自身が開発段階で安全性・信頼性を確認していることに加え、米軍オスプレイの日本配備に先立ち、日本政府としても独自に安全性を確認しています。また、これに加え、自衛隊へのオスプレイ導入の検討過程のみならず、導入が決定された後においても、各種技術情報を収集・分析し、安全な機体であることを確認しています。更に、陸自要員が、実際の機体を用いて操縦・整備を行い、オスプレイが安定した操縦・整備が可能であり信頼できる機体であることを改めて確認しています。また、今般のCV-22の地上待機措置の決定後、全ての種類のオスプレイの設計や技術に係る安全性について責任を有する米軍専門部局より、2010年以降、クラッチを原因とする特有の現象がまれに発生することを把握しているが、各種の検証を経た上で、機体自体の安全性に問題がないことについて、専門家同士の意見交換等を通じて、防衛省としても米国防省に改めて確認をしています。

地上待機措置が解除されるまでの機体の待機場所について
・横田基地所属のCV-22は、地上待機措置が解除されるまでの間、横田基地において地上待機していたと承知しています。

今後の対処等について
・米空軍特殊作戦コマンドにおいて、各種情報を分析の上、様々な任務におけるCV-22の運用手順の確認、搭乗員に対する教育・訓練内容の追加(追加の教育・訓練内容の例:本現象の発生を想定したシミュレーション訓練の強化)、機体点検などを継続的に行うと承知しています。
・本現象の根本的原因については、米側において引き続き調査中であると承知していますが、米側の調査の状況について、お知らせできる情報が得られましたら、適切に情報提供いたします。

横田基地への追加配備計画や施設整備の工事等の変更について
・CV-22の地上待機を受けて、横田基地への追加配備計画について、計画の変更があるとは承知しておりません。
・CV-22の地上待機を受けて、横田飛行場における施設整備の工事について、計画の変更があるとは承知しておりません。

地元自治体への情報提供について
・CV-22地上待機の報を受け、防衛省から在日米軍に対し、情報確認をおこなっていましたが、他方で、現地の横田基地広報部からは、地元自治体への早期の情報提供の観点から、北関東防衛局へ情報提供があったものであり、米側から日本側に対する連絡、情報提供の流れが変わったものではありません。いずれにしても、防衛省としては、米側に対して、可能な限り事前に情報を提供するよう引き続き求めていくとともに、米側からお知らせできる情報が得られた際には、速やかに地元の皆様にご説明するなど適切に対応してまいります。

9月3日及び6日付けの北関東防衛局からの情報提供に関する質問

CV-22オスプレイの横田基地周辺での運用について
・平成24年9月の日米合同委員会合意では、米軍施設・区域の上空及び周辺における飛行経路・運用について、飛行運用する際の進入・出発経路は、出来る限り学校や病院を含む人口密集地上空を避けるとされています。CV-22の運用詳細について、防衛省として把握しているわけではありませんが、米軍は全く自由に飛行運用を行ってよいわけでなく、我が国の公共の安全に妥当な考慮を払って活動していると承知しています。

CV-22オスプレイの安全性について
・全ての種類のオスプレイの設計や技術に係る安全性について責任を有する米軍専門部局より、2010年以降、クラッチを原因とする特有の現象がまれに発生することを把握しているが、各種の検証を経た上で、機体自体の安全性に問題がないことについて、専門家同士の意見交換等を通じて、防衛省としても米国防省に改めて確認をしており、飛行の安全にかかわる構造上の欠陥はなく、オスプレイの飛行の安全は確保されていると評価しています。防衛省としては、これまでも繰り返し説明しているとおり、オスプレイの安全性に問題はないと考えておりますが、オスプレイの日本国内における飛行運用に際しては、地元の皆様に十分配慮し、最大限の安全対策をとるよう日米で協力していく考えです。
・機体自体の安全性に問題がないことについては、CV-22の全機地上待機措置がとられた以後、専門家同士の意見交換等を通じて、改めて防衛省から米国防省に確認しています。

令和4年9月12日付け情報

口頭による情報提供
・CV-22に関して、日本国内でHCE(ハード・クラッチ・エンゲージメント)が起きたことはないことを確認している。

令和4年9月6日付け情報

要請(令和4年9月4日)

横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会により、次のとおり要請を行いました。

要請日

令和4年9月4日(日曜日)

要請先

外務大臣
防衛大臣
在日米軍横田基地第374空輸航空団司令官

要請者

横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会
(会長:東京都知事、副会長:瑞穂町長)

要請方法

郵送

要請文

北関東防衛局からの情報提供内容

令和4年9月3日付け情報

1.米空軍CV-22オスプレイの地上待機措置を解除したことについて
○米国防省は、オスプレイにおける、クラッチを原因とする特有の現象(※)による深刻なトラブルを起こすことなく安全に運用できる手順を既に確立しており、オスプレイの飛行を一律に見合わせるべき機体の安全性に係る技術的課題は存在しないとの立場です。この点については、専門家同士の意見交換等を通じ、防衛省としても米国防省に改めて確認しています。
(※)ハード・クラッチ・エンゲージメント(HCE):プロペラとそのエンジンをつなぐクラッチが離れ、再結合する際に衝撃が発生する現象。
○その上で、米空軍特殊作戦コマンドは、本現象が過去6週間のうちに2回発生したことを受け、機体自体の安全性に問題がない中において、CV-22に求められる運用の特性(※)を考慮し、慎重の上にも慎重を期する観点から、独自の判断として、地上待機措置をとることとしたものです。
(※)米空軍のCV-22は、偵察や情報収集、人質救出などの任務を遂行する米軍特殊作戦部隊を迅速に輸送するため、米海兵隊MV-22や米海軍CMV-22に比べて、より機動的な飛行などが求められる。
○その後、米空軍特殊作戦コマンドにおいて、各種情報を分析の上、様々な任務におけるCV-22の運用手順の確認、搭乗員に対する教育・訓練内容の追加(※)、機体点検などを継続的に行うことにより、CV-22の飛行の安全が確保できることを確認したことから、9月2日(金)(米国時間)、地上待機措置が解除されたものです。
(※)追加の教育・訓練内容の例:本現象の発生を想定したシミュレーション訓練の強化

2.横田基地に配備されているCV-22について
○米側からの説明によれば、横田飛行場に配備されているCV-22については、9月3日(土)以降、短時間のチェック飛行を行い、9月7日(水)以降、通常の運用を再開すると承知しています。

3.米空軍CV-22オスプレイが地上待機することとした原因等について
○本現象による深刻なトラブルを起こすことなく安全に運用できる手順は既に確立されており、オスプレイの飛行を一律に見合わせるべき機体の安全性に係る技術的課題は存在しません。
○その上で、米空軍特殊作戦コマンドは、CV-22に求められる運用の特性を考慮し、慎重の上にも慎重を期する観点から、独自の判断として、地上待機措置をとることとしたものです。
○その後、米空軍特殊作戦コマンドにおいて、各種情報を分析の上、様々な任務におけるCV-22の運用手順の確認、搭乗員に対する教育・訓練内容の追加(※)、機体点検などを継続的に行うことにより、CV-22の飛行の安全が確保できることを確認したことから、9月2日(金)(米国時間)、地上待機措置が解除されたものです。
(※)追加の教育・訓練内容の例:本現象の発生を想定したシミュレーション訓練の強化

○防衛省としては、
・そもそも、オスプレイの飛行を一律に見合わせるべき機体の安全性に係る技術的課題は存在しないこと、
・その上で、米空軍が、CV-22に求められる運用の特性も踏まえ、教育訓練や機体点検等を継続的に行っていくとしていること、
を踏まえれば、米側の説明には合理性が認められることから、米空軍が今般、CV-22の飛行を再開するとしたことに問題があるとは考えていません。

令和4年8月24日付け情報

CV-22オスプレイの地上待機について、以下のとおりお知らせいたします。引き続き、本件に関する情報が得られましたら、速やかにお知らせいたします。

米空軍CV-22は全機地上待機措置をとっているのにかかわらず、米海兵隊(・米海軍)や陸自は同様の措置をとっていない理由について
(全般)
1.米国防省は、オスプレイにおいてクラッチを原因とする特有の現象(※1)がまれに発生することを、2010年の段階で把握しています。
(※1)ハード・クラッチ・エンゲージメント(HCE):プロペラとそのエンジンをつなぐクラッチが離れ、再結合する際に衝撃が発生する現象。
2.この現象の根本的原因については解明されていませんが、この現象による深刻なトラブルを起こすことなく、安全に運用できる手順(※2)は既に確立されており、各種教育・訓練を通じて乗組員にこれらの手順を習得させることにより、安全に運用できる体制が確保されています。日本の陸上自衛隊によるV-22の運用においても、同様の教育及び訓練が従来から取り入れられています。
(※2)手順の例
・離陸直後に一定時間ホバリングを行い、クラッチを含む機体の状況を確認した上で飛行に移る。
・万が一飛行中にクラッチに係る現象が生じた場合には、緊急対処手順に従って、バックアップ系統等を活用し、安全に着陸する。
3.そのため、米国防省は、オスプレイの飛行を一律に見合わせるべき機体の安全性に係る技術的課題は存在しないとの立場です。
この点については、防衛省としても米国防省に改めて確認したところです。米海兵隊や米海軍は、政府要人の輸送任務を含め、オスプレイの運用を継続しています。
(空軍独自の事情)
4.米空軍のCV-22については、輸送を主任務とする海兵隊MV-22や海軍CMV-22とは異なり、特殊作戦を任務としていることから、当該任務に対応するための機動的な飛行などが求められるなど、具体的な運用環境や運用要領に違いがあるという独自の事情があります。
5.その上で、米空軍特殊作戦コマンドは、最近6週間のうちに2回にわたり本現象に直面したことを踏まえ、機体の安全性に係る技術的課題が認められない中においてCV-22に固有の運用環境や運用要領を考慮し、慎重の上にも慎重を期する観点から、独自の判断として、当面の間、CV-22の地上待機措置をとることとしたものと承知しています。

令和4年8月19日付け情報

・米側からの情報によれば、米空軍特殊作戦コマンドは8月16日、2017年以降のCV-22オスプレイの安全上の事象の発生を受け、当面の間、米空軍のCV-22全機を地上待機させることを決定したと承知しています。
(注)今回の措置は、2017年以降4件(うち2件が6週間以内に発生)の安全上の事象が発生したことを受けたもの。問題の箇所はギアボックス内のクラッチとのこと。なお、これらの事象による人身被害(負傷、死亡)は生じていないとのこと。
・これを受け、横田飛行場に配備されている米空軍のCV-22も地上待機措置の対象となっているとの説明を受けています。
・詳細については引き続き確認中ですが、防衛省としては、米軍の運用に際しては、安全面の確保が大前提と考えています。これまでも累次の機会を捉え、米側に対し、地元への配慮と安全確保について申し入れを行っており、引き続き、安全面に最大限配慮するよう求めてまいります。

令和4年8月18日付け情報

本日、横田基地広報部より、以下のとおり情報提供がありましたので、お知らせいたします。
「米空軍特殊作戦軍司令官ジム・スライフ中将は、2022年8月16日、安全上の事故が相次いでいることを受け、米空軍特殊作戦軍所属CV-22オスプレイ全機の飛行運用を一時的に停止するよう指示しました。
ハードクラッチの不具合による事故が2017年以降で計4件、過去6週間で2件発生していました。
今後、米空軍特殊作戦軍幹部は統合プログラム室と産業機関と連携して、事故の原因究明に全力を注ぎ、大惨事を引き起こさぬようリスク管理対策を講じます。最終目標は、実行可能な長期的、物理的解決です。」

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