福生の名刹(寺院)と分水、水と緑の味わいコース
上水散策の最短コースです。分岐のコースもあり、上水に架かる多くの橋から上水の流れを見ることができます。
1. 宮本橋 2.長徳寺 3.田村酒造場 4.田村分水 5.福生柳山公園 6.多摩川中央公園 7.中福生公園
8.縞屋の滝 9. ほたる公園 10.せせらぎ遊歩道 11.熊川神社 12.熊川分水 13.福生院 14.みずくらいど公園
玉川上水
慶長8年(1603年)に徳川幕府が開かれ、江戸が日本の中心地となると、江戸の人口は急激に増加しました。18世紀には百万人前後となり、江戸の町では飲料水が不足し、新しい上水の開設が急がれることになりました。
そして多摩川を水源とする水を江戸の上水とすることとし、承応2年(1653年)4月に着工し、翌年6月に羽村から四谷大木戸までの玉川上水約43キロが完成しました。
福生市には玉川上水が縦断し、市内に二つある分水(田村分水や熊川分水)は、水車の動力として、田園の用水として、人々の生活用水として大切な役割を担ってきました。今、玉川上水や分水の水と緑は、市民に親しまれ福生市に欠かせない景観となっています。
1.宮本橋
江戸時代、宮本橋は宝蔵院橋といわれていました。宮本橋から多摩川に向かって、左手に田村酒造場の黒板塀が見事です。散策コースはここで第1コースと第2・3コースに分かれています。
2.長徳寺
鎌倉五山のひとつ建長寺派の寺院。長徳寺の創建は長徳年間(995年から998年)といわれていますが、室町時代中期という説もあります。
3.田村酒造場
福生にはふたつの酒蔵があります。田村酒造場の創業は文政5(1822)年、熊川の石川酒造が文久3(1863)年と江戸時代までさかのぼります。石川酒造は上水散策コースに入っていませんが、ぜひ訪ねてみたい所です。
4.田村分水
玉川上水の分水が今も流れています。かつては、田村酒造場の精米用の水車を動かし、田園地帯の水田の水として利用されていました。
5.福生柳山公園
多摩川沿いに広がるケヤキの大木群が季節ごとに違った美しさを見せます。多摩川の瀬音と野鳥のさえずりが心地よく、対岸からの眺めも一興です。福生十景のひとつです。
6.多摩川中央公園
広大な多摩川中央公園では親と子、ジョギングをする人、犬と散歩する人たちがそれぞれ自然のなかで楽しいひと時を過ごしています。ここでは河童や幼い子どもをモチーフにした彫刻があり、まわりの緑と一体化しています。
7.中福生公園
上水の流れより低い位置に中福生公園はあります。公園には噴水、彫刻が置かれています。上水散策のお休み処としてご利用ください。
8.縞屋の滝
市内には9か所の湧水がありますが、縞屋の滝は冬でもかれることなく、水音をたてています。縞屋の滝のそばには、ケンポナシの大木があります。かつて、ハケ上には千人同心清水才次郎宅があり、清水家の屋号が「縞屋」といわれていたことに由来するといわれています。第七小学校東側のフェンス越に滝が流れています。
9.ほたる公園
かつて上水にはゲンジボタルが群れ飛んでいました。都市化の進行とともにホタルは減り、今はほたる研究会のメンバーによるホタルの養殖が行なわれています。6月にはホタル祭りが開かれます。
10.せせらぎ遊歩道公園
段丘下を流れる下の川緑道の中心には、滝が流れ、池には魚が群れています。暑い夏には涼をお楽しみください。
11.熊川神社
桃山時代の木造建築で素朴ながらも荘厳な様相を呈しています。本殿は市内最古の木造建築で東京都の有形文化財にも指定されています。
12.熊川分水
熊川分水の静かな流れをみることができます。熊川村民待望の熊川分水は、明治6年の分水設置の運動から17年の歳月をかけて明治23年に完成しています。村民の飲料水確保、かんがい、石川酒造の酒造りを目的としたものですが、現在は、人々の憩いの空間になっています。
13.福生院
鎌倉五山寿福寺派。寺伝によれば応永18年(1411年)開山。足利四代将軍足利義持を開基として創建されたと伝えられています。
14.みずくらいど公園
上水の工事は2度の失敗があったとされています。その一つが熊川の「水喰土(みずくらいど)」で上水の水を流すと、ここですべての水が地中に吸いこまれてしまったと伝えられています。このため上水は今のコースに変更になりました。今も堀跡が残り、公園として保存されています。
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